
10周年を迎えた記念すべきウクレレピクニックにビル・タピアというミュージシャンが出演したことは、スペシャルな出来事だった。ハワイに生まれ、ウクレレに出会い、プロのミュージシャンとなって数十年。90歳を超えて再びウクレレを手にしたことで101歳となった現在でも毎日音楽をやり続けているビル。ただ生きているだけの101歳じゃない。もちろん100年以上生き続けるだけでも素晴らしいことだが、彼は多くの人の前で演奏し、日々音楽の素晴らしさを伝え続けているのだ。
そのビルの演奏が間近で聴けるとあって、会場は超満員。ビルが登場するや会場は割れんばかりの拍手。両手を大きく上げてみんなの歓迎に応えるビル。パット・エノスのギターとデュオで演奏した後、グッド・タイム・ミュージックを再現するスウィート・ホリワイアンズと共演。スウィート・ホリワイアンズが愛する1920〜30年代の音楽を、その時代にリアルに演奏していたビルと共に奏でることは彼らにとってこのうえなく嬉しいこと。ビルも彼らを最高のバンドだと絶賛し、素晴らしいセッションを聴かせてくれた。
この日のステージで関口和之は何度も「100歳までウクレレ」と口にしていた。ビルと出会い、間近で彼の演奏を聴き、音楽とともに生きる彼の姿に自らの将来を重ね合わせたに違いない。
ウクレレなら100歳になっても弾き続けられる。ウクレレは永遠に音楽を身近にしてくれる。101歳のビルが弾くことでウクレレという小さな楽器の素晴らしさをまた一つ発見し、それを全身で感じた1日だった。

ビルの演奏をステージの袖で見守る関口和之。ビルのジャパン・ツアー中、常にビルの体調を気遣い、いい演奏ができるようにと配慮する彼の姿があった。 |

フィナーレでもビルと関口への拍手はなかなか鳴りやまなかった。 |

この日共演したスウィートホリワイアンズの松井朝敬(中・右)やカマカ社の
クリス・カマカ(右)とともに。 |


Text:MASUMI NAKAJIMA(RAVEN WORDS'WORKS)
Photo:YASUHIKO ROPPONGI(OFFICE SIXX)
Design:TARO WATANABE(77GRAPHICS)
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